「すべては○○によって運命づけられる」5

ごく少数の人たちだけが起業を選択する。きっかけは、

大きく二つに分かれる。個人的な要因と社会的な要因。

違いは自分の課題を解決するか、社会の課題を解決するか。


最初は「名前」と同様に、時代背景が要因だと考えていた。

まず失われた20年の前半、1991年前後に起業した人たちだ。

創業30年前後の企業。こちらが個人的要因、コンプレックス、見返したい、

金持ちになりたい。カッコ良くなりたい、有名になりたい。モテたい。


1995年に阪神淡路大震災が発生する。震災で被害に遭われた

すべての皆様に心よりお見舞い申し上げます。震災後に

消費者の購買意識は「モノからコトへ」と大きく変化していく。

そこへ1997年には消費税が5%へとアップされる。


アマゾンが日本でサービスを開始したのは2000年。

グーグル日本語版の検索サービス開始も2000年。


アメリカ同時多発テロ事件は2001年。この事件でさらに人々の

意識が変わる。テスラの創業は2003年(スペースX社は2002年)。

フェイスブックは2004年からサービスを開始。


もう一方は失われた20年の後半、ムハマド・ユヌス氏が

ノーベル平和賞を受賞した2006年以降に起業したひとたち。

こちらが社会的要因。いわゆる社会起業家の台頭だ。

少子高齢化、貧困、教育など社会問題の解決に事業を通して

取り組んでいく。


アップルが初代iphoneを発表したのは2007年。日本でのiphone販売は

翌年の2008年。フェイスブックが日本でサービスを開始したのも2008年。


ツイッターが日本でサービスを開始したのも2008年。リーマンショックも2008年。

テスラが日本で販売を開始したのは2010年。


いま話題のGAFAとは「Google」「Apple」「 Facebook」「Amazon」

の頭文字を集めた呼称だ。こうして見るとGAFAは、失われた20年の間に

サービスを開始している。これは何を意味するのだろうか。


ところが日本は更に「失われた30年に突入」していくかのようだ。

民主党政権樹立が2009年、東日本大震災は2011年。この震災で被害に

遭われたすべての皆様に心よりお見舞い申し上げます。


アラブの春は2010年。アメリカ外交公電ウィキリークス

流出事件も2010年。情報が拡散するスピードが劇的に速くなる。


2014年には消費税が8%へとアップされる。


イギリス国民投票でEU離脱が決まったのは2016年。

アメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利したのは2016年。

物理的な距離感を物ともせず情報は素早く拡散され、

共感を生み出す。県境はもちろん、国境も簡単に越えて

人々の感情はひとつになる。価値観は世界共通だと痛感した。


どの時代でも当然、成功した者、失敗して諦めた者がいる。

ところが起業を志した時代の背景、外的要因は等しく同じ条件だ。

ゆえに成功できるか否かは、やはり個人の問題。


ここでいう成功の基準とは年商一億円を越えて、その売上を

維持した後、指数関数的に売上を伸ばし現在に至ること。


しかし「すべては○○によって運命づけられる」のシリーズ内では

経営者自身が現状に満足していれば成功、と定義する。尺度は自分、

基準は自分。自分がどう解釈するか。


自分が今まで生きてきた証、そのすべてが基準だ。従って他人には

相容れない。理解できるのは本人の両親や兄弟くらいだろう。

公私が曖昧でどんぶり勘定の中小企業の家族経営が理念や意識決定を

共有しやすいのは、ハイコンテクスト文化ゆえだ。


現状に満足している経営者は以下の素振りで、すぐ分かる。自分自身の

過去しか話さない。自分から話を変えて、聞いてもいないことを話し出す。

ひとつの話が長い。誰々を知ってるか?あの店を知ってるか?などと連呼する。

何かにつけて一緒に食事に、飲みに行こうと誘う。複数の名刺を使い分け、

その裏には本業と無関係の役が多数列挙されている。要するに仕事の話は

一切しない。


自分は仕事をしない、したくない。お酒の場で耳障りのいい言葉を並べ立て、

集めた若者たちをバイトや社員に雇う。一酒一飯の恩義で釣られる若者たち。

奢るのは人前でいい格好をするため。領収証をもらうことは忘れない。


人の嫌がる、やりたがらない雑務を割高に引き受け「仕事」と社員に押し付ける。

やりがいを搾取して低賃金、長時間労働で酷使する。若者は薄給と時間を引換えに

苦労を買わされる。若い時の苦労は買ってでもせよ、と言わんばかりに。自分は

見栄を張るために贅の限りを尽くす。


アメリカのカリスマ投資家ウォーレン・バフェット氏が、賢い人でも失敗する

「3つのL」という話を紹介している。それは酒(Liquor)と女(Lady)と

レバレッジ(Leverage:借金)だ。ここで言うレバレッジ(借金)とは「投資家は

借り入れた資金を使って株式を買うことを避けるべきだ」とのこと。


話を戻そう。起業のきっかけとなる個人的要因(自分事)と社会的要因(他人事)。

個人的要因が強すぎると、他者の共感を得られない。しかし社会的要因が

強いのは良いが「やるのがあなたでなければならない理由」が希薄だ。

社会の課題解決は国民の利益。解決してくれるのなら、正直誰でもいいはず。

これらの短所を解決した者たちだけが成功を阻む見えない壁を超えていける。


2018年、日本国内は数多くの自然災害に見舞われた。数々の災害で被害に

遭われたすべての皆様に心よりお見舞い申し上げます。例えば、9月の

台風21号は驚異的な被害をもたらした。あるリフォーム会社での話だ。


いわゆる災害特需で大きく売り上げを伸ばした。困った人を助ける、社会的な要因だ。

しかし現金支払いの客を優先し、保険の利用を考える人は後回しにしたそうだ。

そして、もっと大きな台風を望む。大きな収益を目論む。個人的な要因へと目的が

すり替わってしまう。最も悪い事例だ。


そこでグローバルビジネスの群雄割拠を時系列に並べて、改めて日本経済の変遷と

照らし合わせてみると話は大きく変わる。日本の失われた20年に、GAFAは産声を

上げた。なぜビジネスモデルを大きく転換できたのだろうか。


頑なに伝統と技術を過保護にした、ものづくりという神話信仰。輸出企業は円安に

よる為替差益の増大。原材料を輸入に頼る企業が多い国内では、物価の値上がりを

避けきれず手数料で稼いできた。旧態依然とした日本経済に今からでも間に合う、

処方箋はなんだろうか。


排他的で褒めない文化、出る杭を総出で抜き出し外に放り出す。

挑戦しても失敗した者を嘲笑う性質。各個人の集大成が国民性だ。


他人の痛みを自分の痛みと感じられる。その痛みは社会全体の痛みでも

あると周囲に伝えられる。そして、その痛みを解決することができるのが、

あなた。あなたしかいない。そう信じてもらえることが成功。


あなたの組織が問題を解決できる商品やサービスを扱っている。

その商品やサービス誕生の経緯には、あなたの人生と重なる物語が

必ずあるはずだ。その物語への共感が成功への第一歩だ。


この先、答えを目指して進んでいく。


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クリエイティブ エージェンシー ルキウス

行動経済学とランチェスター経営戦略で御社の発展をお手伝いするマーケティングコンサルタント Support Your Growth & Success.