「すべては○○によって運命づけられる」8

アニメ・マンガ・ゲームなどの作品(コンテンツ)には、

それぞれのシンプルな世界観(これがプラットフォームに

相当する)が存在する。その世界観に惹きつけられるのは、

独自の設定(ルール)が魅力的だからだ。


例えば、以下の作品


「ドラゴンボール」

世界中に散らばった「七つの球をすべて集める」と、

「どんな願いも一つだけ叶えられる」という秘宝・

ドラゴンボールを巡る物語。


「デスノート」

名前を書いた人間を死なせることができるという

死神のノート・デスノートを使って犯罪者を抹殺し

「理想の世界を作り上げよう」とする物語。


「ワンピース」

海賊王を夢見る少年を主人公とする「ひとつなぎの

大秘宝(ワンピース)」を巡る海洋冒険ロマン。


シンプルな世界観と独自の設定がお分かりいただけると思う。

世界観と設定に魅了され、共感した者たちは他よりも優れた

作品と評価する。しかしながら当然、アンチも存在する。


共感者が増えるに従い、やがて各メディアに取り上げられ、

興味のない人たちにも知られることになる。


そこからさらに共感者もアンチも増える。全ての人に好かれる

ことは出来ない。百人が全員褒めたらサクラだ、ステマだ、

仕込みだと思うだろう。ゆえにアンチは知られた証拠、

信頼の証であり、自然発生的な必要悪でもある。


独自の世界観を描く人は、その世界の創造主であるがゆえに、

世界のルールを創る必要がある。ビジネスも同様だ。


組織と提供する商品やサービスに、どう利用するかを明確に

しなければならない。世界観(プラットフォーム)と利用法

(ルール)を表すカッコイイ「名前」が必要だ。


例えば「iphone」と言えば、誰もがアップル社の「スマートフォン」

を思い浮かべるだろう。ところが「ソニーのXperia」なら、どうだろうか?


何も知らず初めて聞いた人によっては「新しいウォークマン」や

「ゲーム機」または「カメラ」を思い浮かべる人もいるかもしれない。

確かにすべての要素を一台で網羅しており、あながち間違いではない。

しかし、各自の持つ記憶に刷り込まれたイメージは強烈なものだ。


グーグルも新たに自社製品のスマートフォンを発売した。「Pixel」と

言う名前ではなく、単に「グーグルフォン」あるいは「G phone」など

にされてはいかがだろうか。


しかし凡人の私にさえ思い付くようなことは当然、仮説として検証済に

決まっている。


また最近のやたら長いタイトルのライトノベルも、世界観とルールを

表すシンプルな名前に集約できないことが要因だ。「ドラゴンボール」

「デスノート」「ワンピース」などは好例だ。


長いなら略すればいいと思うかもしれない。そもそも「元の名前」を

知らなければ、何のことかもわからない。まとめられないものを略する

ことに意味はない。


そして日本人はルールに従うことは得意だが、ルール作りは苦手だ。

特にビジネス、商慣習に関しては顕著だ。ゆえにビジネスにおける

「クールジャパン」が現れない。


不便から生まれる不満を解消しなければ解決できない。アナログを

デジタルに、リアルをネットに置き換えただけで解決とは言えない。

不便や不満を知る手掛かりは評価に隠されている。先のアンチの件も

同様だ。


プラットフォームは自ら参加する良心的な利用者によって繁栄する。

差し出す個人情報と引き換えに評価できるシステムを利用できること

が強みだ。


物流改革や資産運用でファンが、利用者が増えるのだろうか。

方法や手段の改善による解決なら、日本の方が得意なはずだ。


アップルストアやアマゾンゴーにレジがないのは、

レジ待ちの行列からくるイライラを解消することだ。

「買うもの」の違いではなく「買い方」の違い。


GAFAに勝つ、とまでは行かなくても、GAFAのようなビジネスを

創り出すには、クールジャパンのコンテンツがよいお手本となる。


ではクールジャパンの中にビジネスにおけるヒントを見い出す

ことはできるだろうか?


(次回、最終回に続く)

クリエイティブ エージェンシー ルキウス

行動経済学とランチェスター経営戦略で御社の発展をお手伝いするマーケティングコンサルタント Support Your Growth & Success.