「すべては○○によって運命づけられる」9 最終回

GAFAに勝つ、とまでは行かなくても、GAFAのような

ビジネスを創り出すには、クールジャパンのコンテンツが

よいお手本となる。


ビジネスにおけるクールジャパンからのヒント。

以下の10項目をご自分のビジネスから見い出せる

だろうか?


1:共感できるか?

企業理念や商品、サービスの誕生から開発の秘話に消費者が共感できるか?

最初が肝心なのは、マンガの第一話も同じだ。


世界観、登場人物のキャラクター、その世界観独自の設定、

物語に興味を惹きつける今後の展望を、謎や伏線を散りばめながら描いていく。


同様に消費者から見て企業と生み出す商品やサービスに将来性や発展性、

今後伸びるであろう可能性を見い出せるか?SNSなどを活用して、

消費者の感情と理性の両方に訴えることが重要だ。


2:夢中になれるか?

消費者の生活内において企業の存在価値や商品、サービスの利用時間が

大半を占めることができるか?あるいは短時間でも満たされる、そんな

利用法を推奨できるか?LTV(Life Time Value)いわゆる「顧客生涯価値」だ。


子どもの頃に見たアニメやマンガは続編や関連新作が出れば、やはり気になる。

自分の過去、経験、それらにまつわる記憶ほど強烈な印象はない。スターウォーズ、

ガンダムなどは好例だ。


DVDはもちろんフィギュアやプラモデルなどグッズを持っているか?

作品に夢中になった要因は何だったのか?思い出してみよう。


3:誰かに話したくなるか?

自分が良いと思ったものは他人もいいと思うはず、と考えがちだ。


コミックやDVDは友人に貸し出す。ゲームは一緒にプレイする。

消費者が商品にサービスによって思いもよらない経験をしたなら、

誰かに話したくなるに違いない。


商品やサービスが購入以外に、レンタルやシェアなどの利用体験ができるか?

単に利用だけでなく、コーディネートやスタイリングなどを提案できれば、

さらに価値を高めることができる。


とりあえず期間限定の無料お試しキャンペーンなどでテストして導入を

考えてみよう。利用後には必ずアンケートを依頼する。


4:参加したくなるか?

企業や商品、サービスに関連するイベントやキャンペーンに参加したい、

関わりたいと思える魅力があるか?


イベントやキャンペーンで消費者の評価「生の声」を聴く姿勢があるなら

「評価」したい者たちを集められるだろう。コミックマーケットやコスプレ・

イベントがお手本となる。


今でこそ珍しくなくなったがAKB総選挙の熱狂ぶり、古くはプロ野球チームの

ファン感謝デーなどが馴染み深いのではないだろうか。


アウトドア用品製造販売の株式会社スノーピークは、利用者の声を聞くために

キャンプイベントを開催している。同社のwebサイトではアンケート結果や

写真を掲載している。


例え地域の小さな会社であっても、地元の行事に積極的に参加、

少額なら協賛も可能だろう。業種によっては自社商品の提供でも構わない。


さらには地域住民が楽しめる自社イベントの企画、開催をお勧めする。

親たちには社内見学、何をしている会社かを知ってもらう。


一方で子供たちには仕事体験をしてもらう。抽選による数名の限定で

希少価値を出し、自社の商品やサービスを贈呈、その活動報告を自社の

webサイトやSNSで情報発信しよう。


地元に愛され、大きくなったら「あの会社」で働きたいと思ってもらえる

ようにするのだ。子どもの頃の経験は前項の2にも共通する。

誰もが出来るだけ自宅に近い場所で働きたいと思っている。


5:物語はあるか?

1に酷似しているが、人に関するもっと絞り込んだ詳細なストーリー。

例えば、故・松下幸之助氏のような創業者の生い立ちや人格、などだ。


「その人らしさ」や「人柄」といった、その人特有の一貫した行動傾向の

背景にある「人格」を描き出す。あんなにすごい人でも苦労してるんだ、

失敗してるんだ、という親近感と安堵感。同じ人間なんだと感じられることが大切だ。


「ドラゴンクエスト」シリーズでプレイする本人が、ゲーム内で成長していく主人公と

一体になる感じだ。成長と目的達成のプロセスが同時に進み、達成感が得られる。


6:世界観はあるか?

このままじゃいけない、世界を変えるんだ。そう思っている人たちは大勢いるはずだ。


あなたの扱う商品やサービスが「変えた後の世界」のイメージを誰もが共有できるよう、

分かりやすく伝えることができるか?消費者の想像力をかき立てることはできるだろうか?


では自社の商品やサービスの利用者は、どんな生活の変化を望んでいるだろうか?


死神のノート「デスノート」を使って犯罪者を抹殺し「理想の世界を作り上げよう」と

する。その展開に共感する者は多いだろう。


逆に「ドラゴンボール」で叶えられる願いは死者を生き返らせることが多い。


大切な人やペットを亡くして辛く寂しい想いを抱く人たちもたくさんいるはずだ。

例えば、そんな人たちのために出来ることは何があるだろうか?


7:利用者に課すポジティブ・ルールを作れるか?

ポジティブ・ルールとは「~をしましょう」というルール。

損得で判断すれば得であり、かつその得を善悪で判断する。

得であり善となる行為(いわゆるwin-win)を推奨するルール。


一定以上の金額を購入していただければ、レビューが書けますというアマゾンのルール。

買いたいものを楽に便利に買えてレビューも書ける。まさにwin-winである。


しかしポジティブ・ルールを作ることが最も困難かもしれない。日本人は何かと

「~してはいけない」というネガティブ・ルールを提案しがちだ。


ならば、ゲームやテレビ、映画などの業界からシナリオライターを招くことも

一つの方法ではないだろうか。


この「~してはいけない」という一定のルールを破った者に容赦ない恐怖が訪れるのが、

ホラー映画。一時期、Jホラーというジャンルが流行ったのもネガティブ・ルール作成が

得意な国民性ならではといえるだろう。


ゲームにおいては「オープンワールド」といっても、所詮はゲーム内での話。

そのプラットフォーム上でプレイヤーたちが楽しんで成果を上げるためのルールを

作っている。


クールジャパンではないが「フォートナイト」というオンラインアクションゲームは

プレイヤーを楽しませることが上手だ。アイテム課金をしてもプレイヤーキャラクターは

強くならない。


また、プレイヤーのデザインしたアイテムをゲームに実装したりする。

ゲームにつぎ込んだ時間、労力が熟練度となる。


さらにゲームは継続課金ビジネスモデル(サブスクリプションモデル)としても

参考になる。


8:評価をシステムに組み込めるか?

前項7のルールに基づいて利用者が評価できるシステムをビジネスに組み入れる。


雇われの身である多くの人たちは、日頃から評価されてばかりいる。だからこそ

「他者を評価したい」のである。


かっこよく見られたい、賢く見られたい。キレイに見られたい、

若く見られたい。オシャレに見られたい、強く見られたい。

セレブに見られたい、お金持ちに見られたい。

努力せずに、そう思わせたい人々は簡単で、すぐにできる「何をする」だろうか。


良くも悪くも、評価されたい人と評価したい人が出会える場所(コミュニティ)が

必要であり、最重要である。


9:カッコイイ名前が付いてるか?

カッコイイは重要。カワイイは正義。


10:その名前は「体を表す」か?

1から9までの要素を商品やサービスの「カッコイイ名前」に集約させる。


「ドラゴンボール」「デスノート」「ワンピース」。

いずれも物語の核であり、重要なものであり、作品のタイトル名である。


そろそろこのコラム・シリーズも終わりを迎える。まとめに入ろう。


まず「名前がなければ評価されない」

あれがいい、これがほしいではわからない。

しかしカテゴリーやジャンルでも変わらない。

あの冷蔵庫がいい、このアクセサリーがほしい。

名前がなければ、存在しないことと同じ。


「すべては名前によって評価される」

唯一無二の名前によって存在し、判断され評価される。

名は体を表し、決して名前負けしない。


そして「すべて評価によって運命づけられる」

評価したい、そして評価されたい。


比べたい、ランク付けしたい、いいと言われるものを持ちたい。

持ったら見せたい。良さをわかってほしい。価値観を共有したい。

いいね!と言ってほしい。所有するだけが満足ではない。


評価されること、羨望の眼差しを浴びることが満足なのだ。

だが満足は、次の満足を求めることにもつながる。


グーグルではセクハラ問題、フェイスブックでは情報漏えい、

アマゾンでは倉庫従業員の抗議ストライキ。アップルは

新機種の販売不振。これら諸問題の原因は、どこにあるのだろうか?


軽く見られている。条件に見合わない。

虐げられている。甘く見られている。

不条理、不公平。そんな感情が蔓延している。


日産自動車におけるゴーン会長の件も内部告発に端を発した。

次に目を向けるべき重要なことは何だろうか?


例えば、マイクロソフト元会長のビルゲイツ氏はいま、

どんな活動しているだろうか?


キーワードは格差、妬み、ではないだろうか。

他人との違いを、どう捉えるのか?

比べない?あるいは違いを気にしない?

違いを納得できるか?


次の勝者たる条件は、これらの解決策にある。


noblesse oblige

クリエイティブ エージェンシー ルキウス

行動経済学とランチェスター経営戦略で御社の発展をお手伝いするマーケティングコンサルタント Support Your Growth & Success.