唯一生き残ることができるのは○○できる者

新型コロナウィルス感染症の感染拡大によって、

すべての業界にこれまでの経験からの変化が急速に

求められています。これまでの日常を取り戻すために、

いまこそ「変わる時」です。


「最も強い者が生き残るのではない。最も賢い者が

生き延びるのでもない。唯一、生き残ることができるのは、

変化できる者である」


これは「進化論」を唱えたチャールズ・ダーウィン

(イギリスの自然科学者)の言葉です。環境の変化の

応じて、企業も変わらなければ生き残ることは不可能

でしょう。(追記:上記の言葉がダーウィンのもので

はなく、1960年代に米国の経営学者レオン・メギンソン氏が

論文に書き記した言葉だそうです。)


現在の経営状況がコロナだけの要因で悪化しているなら、

公的援助である助成金などで延命処置は可能でしょう。

過去の財務状況を確認すれば返せるから貸してもらえる

はずです。


しかし問題なのは手元にキャッシュのない黒字経営の企業、

貯えのない自営業や個人事業主の方々です。とは言え、

出来ていなかったことを後悔しても時すでに遅しです。


まず今、手元に現預金がいくらあるか、1年間の固定費はいくらか、

すぐ確認して安心できる状態を整えることから始めましょう。


今回のコロナの影響でかなりの数の方々が廃業に

追い込まれてしまうでしょう。これはもはや、

変えようのない事実となりつつあります。

しかし同時にライバル会社も減るわけです。


この危機を乗り越えた経営者は、これまで以上にお客様から

求められ、より一層本質的な価値を提供できるはずです。


だからこそ、この状況が続く中で「ランチェスター戦略経営」の

ルールを学び、守りながら生き残り、業績を良くする準備を

行う絶好の機会です。


私たち経営者は従業員とその家族の安全を守り、また笑顔で

お客様を迎えられる日のために、できうる限りの手段で生き

延びなければなりません。勇気と希望を持って、あきらめない

ことが重要です。


私自身、マーケティングコンサルタント創業のきっかけとなった

のはリーマンショックの年の出来事です。当時勤めていた会社の

親会社の業績回復に携わった経験が始まりです。


試行錯誤の中、新たな知識を求めダイレクトマーケティングに

出会い、一年間で3年前の売上にまで戻せた経験があるからです。


さらに独立開業した翌年には東日本大震災により、

スタートアップのプロジェクトがすべて白紙になりました。


文字通りのどん底からの再起には、地域でのボランティア

活動や複数のバイトをしながら行動経済学とランチェスター

戦略経営を学び、現在に至っています。


商品やサービスを提供する、事業を継続していくための

「戦略」は平時であろうとなかろうと変わらないはずです。


そのためにお客様とのつながりを保つことが最も重要です。

お客様に忘れられないようにしなければなりません。


お客様の対象をこれまで以上に細分化して考える。例えば、

家に居る女性は、何をしたくないのか?外出できない男性は

何をしたいのか?


そこでお客様に近況を尋ねる(どんなことで困っているか)

手書きのハガキを出す、ファックスを送る。お客様の問題解決に

応える情報をメールを送る。


コロナショックという外部要因はすべての事業者に関わる条件です。

ならば平時ではない、緊急時に行う「戦術」とは何でしょうか?


その方法とは、まず「これまでの成功体験(プライド)を捨てる」こと

から始めなければなりません。リスタートできる機会と捉えられるか

どうかは経営者様の考え方次第です。


例えば、グーグルマップへの登録は出来ていますか?まだならすぐに

登録をしてください。次に、近隣にマスクを同封してお客様の問題解決に

応える内容のチラシを経営者自らポスティングする。


卸会社を通さずお客様に直接販売をするためにネット販売をする、

持ち帰り(テイクアウト)できるようにする、宅配(デリバリー)する。


お客様との接点を増やす、お客様との心の距離を縮める。そして何より

現場の状況を肌で感じ取る。


さらには支払方法。現金(硬貨・紙幣)使用に伴う公衆衛生上の

接触問題が解消されるキャッシュレス決済を導入する。


動画の制作や配信が苦手なら、商品やサービスをSNSで紹介する

だけでなく、材料や機材と同時に人も届ける出張サービスをする。

(出張シェフのランチやディナー、出張カットハウスや出張整体

マッサージなど)利用後にアンケートを実施、お客様の声を実績と

してSNSやWebサイトにアップする。


今の困難に直面して「こうしておけばよかった」と思うことを

書き出してください。それを実現するために必要なことは何か?

忙しくて今まで出来ていなかったことは何か?


そんな方々にこそ、ランチェスター戦略の中核である

「経営システムの再点検」を行ってもらう時です。


ウェブカメラによるオンライン社内会議が話題になっています。

でも「そこまで必要ない」とお思いでしたら、LINEのような

ビジネスチャットツールを導入するのも選択のひとつです。


これまでの方法が「上手くいっていた」から「まだ手をつけて

いなかった方法」があるはずです。まだやってないだけで

出来ることがたくさんあるはずです。


できる方法をいくつも考え、よさそうなものを試しに実行する。

「ランチェスター戦略経営」では大切なことです。


アフターコロナの世界でも存続するために経営者には強い願望と

積極思考が求められます。この困難を生き抜くことができる組織は

当事者意識と自律力のある個人の集団です。


私自身マーケティングコンサルタントとして、企業の支援に携わる者の

一人として、お役に立てる情報発信を含めて、できることを粛々とやって

いきたいと思っています。頑張って一緒にこの困難を乗り越えて行きましょう。


今回のコロナ感染の一刻も早い終息を心より願っています。

クリエイティブエージェンシー ルキウス

新たな時代のビジネスを共に創る 中小企業様や自営業の経営者様の信念の実現を応援したい Support Your Growth & Success.